似ているようで違いも多い新車と届出済未使用車のメリット・デメリット

車の状態は「新車」と「中古車」だけではなく、耳慣れないかたも多いでしょうが「届出済未使用車」というものもあります。使用されていないのであれば新車と同じものでは、違いがないのでは感じるかもしれませんが、正確には全く使われていない新品のものではなく、ナンバー登録まで済まされ何らかの理由があってあまり使われていない車を指すものです。この届出済未使用は分類上は中古車の1種になり、もちろん購入することもできますが、新車との違いをしっかり把握した上でお得になるポイント、逆に気をつけておきたいポイントを理解した上で決断をすることをおすすめします。
まず、新車は購入者が決まってから受注生産され、初めてナンバーが登録されるもののことで、納車前にシートのカラーを決めたり、各種オプションをつけて自分好みにカスタマイズできるのが特徴です。本体価格自体が高くなってしまうのがデメリットともいえるでしょうが、誰も利用をしていないまっさらな状態で乗り始めることになりますので、長期間修理やメンテナンスなどの費用もかかりくいことを考えれば、不調を気にしながら利用し続ける中古車と比較してもコスパは悪くないと見ることもできます。
一方の届出済未使用車も名義登録が行われたのみで、状態は新車とそう大きな違いはありません。この届出済未使用車は受注生産以外で製造されたもの、ディーラー側の見込み発注などで売れ残った車で、製造されてから9ヵ月を過ぎると新車登録不可になるという理由からディーラーを所有者として登録されたものです。

届出済未使用車の大きなメリットの1つが、新車よりも値段が下がること。新車が欲しいけれども予算的に厳しい、かといって前オーナーがどう使われてきたわからない中古車には抵抗があるというかたにとっても購入を検討をしやすいでしょう。また、購入してから製造される新車と違い、納車までの期間も短く、店舗で購入手続き後にすぐに持ち帰ることも可能です。
ただし、完全な新車とは異なりますので、店舗で選べる車種やボディーカラー、後付けできるオプションも限られてしまうことに注意が必要になります。また、登録されてから間がない未使用車を購入できればそれほど気にすることはありませんが、ある程度の期間放置されたものの場合、乗り始めてから車検までの期間が短いことがあるため気をつけておきましょう。検討する際には、登録日を必ず確認しておくことが大切です。

新車はもちろん、こだわりがなければ、安く状態のいい車を購入できるチャンスを広げられるため、届出済未使用車の情報をチェックしておくのがおすすめです。しかし、新車との違いをしっかり頭に入れておくこと、それぞれの車のいいところと悪いところを把握した上で、納得のいく買いものできるように心がけましょう。状態に良い中古車をお探しなら届出済み未使用車が一番おすすめです。