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プロ音楽家が解説!ハイレゾ音源とは?その選び方とは?

ハイレゾとは?ざっくりと一言で説明してしまうと「CDよりも繊細な音楽」のことです。

PCモニターにたとえてみましょう。同じ24インチモニターでも、解像度が高いモニターのほうが、たくさんのアプリを表示できます。同じサイズの画面でたくさん表示できるには、細かい情報をたくさん映さなければいけません。それと同様に、1秒あたりに細かく音データが記録され、より繊細な音を聞けますよ!というのが、ハイレゾ音源です。

1秒間にどれだけ細かい音が入っているか?を、音響的な専門用語では、サンプリング周波数(KHz)とビットレート(bit)という2つの指標で表します。デジプロで音の調整を簡単に。専門店でデジタルプロセッサーの相談。

これまでCDには、44.1KHz、16bitしか記録できないという、技術上の制限がありました。近年、デジタル配信が盛んになり、CDに記録しなくても配信できるようになったため、44.1kHz以上・または16bit以上の音で、音楽を売り出すことができるようになったわけです。

正式なハイレゾの定義は2014年に発表されましたが、実はこのハイレゾの定義は、実に曖昧なのです。
CD以上の音、つまり「44.1KHzより細かい、または、16bitより細かい」音ならば、すべてハイレゾと呼べてしまうのです。そのため、ハイレゾ音源にも「ピンキリ」があり、価格の割にはあまり違いがわからない…ということも多いようです。

より繊細な音を楽しみたい音楽愛好家の方は、ハイレゾの「ロゴ」のみに惑わされず、ぜひサンプリング周波数(KHz)とビットレート(bit)に注目して音源を選んでみてください。